『幸せ』ってなんだろう?①

幸せって何だろう?
いい腕時計をして、高級外車をのりまわすこと
会社のプロジェクトを成功に導き、同僚・上司から評価されること
家族や知人と食卓を囲み、団欒すること

どれも正解でもあり、不正解でもある
なぜなら『幸せ』とは主観的なものであり、定義は人によって異なるから
その人がどのような価値観を持っているか、何に重きを置いているかで『幸せ』を感じるシュチュエーションが違う
あなたが退屈・不幸だと感じている日常が、世界の誰かにとっては頑張っても手に入れられない幸福と羨まれることもある

旅中に出会った書籍「幸福の資本論」が面白かったので、この記事で紹介します
この書籍では、抽象的な『幸福』を論理的に定義し、3つの資本を=資産をデザインすることで、『幸福』を手に入れられると提案されています
今『幸せ』と感じている人は、今後もその幸せを安定させるために
今『幸せ』と感じていない人は、その状態を改善するいい機会になれば幸いです

幸福の3つのインフラ

本書では幸福には、3つ条件があると述べられています
それは『自由、自己実現、共同体=絆』です
そして、この3つの幸福の条件は、3つのインフラに対応しています
『金融資産、人的資本、社会資本』
人生を支える3つのインフラによって、幸福の条件である自由、自己実現、共同体=絆が決まり、その合計が一定値を超えていれば、ひとは自分を「幸福」と意識するといいます

「お金で幸せは買えない」とか「金はないが、愛があれば幸せ」とよく言いますよね
働かなくても困らない程の資産があるが、独身・友人がいないので家に引きこもっている人は幸せか?
貯金もなく安月給で生活費かつかつだけど、仲間はたくさんいる人は幸せか?
本書の内容からすると、お金だけでは幸せにはなれませんが、愛があってもお金がないと幸せになれません
つまり、3つの幸福のインフラのどれかが極端にある・ないよりかは、3つの量のバランスが重要です

8つの人生のパターン

3つの幸福のインフラの量によって、上図の様に人生のパターンが下図の8つに分けられます
この8つの人生パターンをみていただき、自分はどのパターンか考えてみてください
私の場合を分析してみると、以下のような感じです

金融資産:自由に暮らせるほどの金融資産はもちろん持っていない
人的資本:高収入ではないけど、少ないながら生活に困らないくらいの所得で自己実現できている
社会資本:自分の家庭を持って、友人・知人にも恵まれている
→結果:①リア充と②プア充の間くらい
じゃあこれからさらに幸福を安定させるためには、何が足りないのかが見えてきます

幸福の製造装置

私たちはみな「幸福の製造装置」を持っていて、そこに何らかの刺激(3つの資本=資産)をインプットすると、あるメカニズムによって幸福に変換されアウトプットされます
このとき、幸福の大きさを決める要因は

  • インプットの量(あるいは質)
  • 「製造装置」の変換効率

インプットされる3つの資産=資本は、その量が多ければ多いほどいいというものではなく、人的資本と社会資本では量より質が重要になります
つまり、「給料(量)は低いけどやりがい(質)のある仕事の方が幸福を感じやすい」であったり、「SNS上の友達の数(量)は多いけど、実際に何でも話せる親友(質)はいない人は幸福を感じにくい」

さらに「幸福の製造装置」の変換効率はひとりひとり違います
同じインプットでも大きな幸福を感じるひとと、何も感じないひとがいます
隣人との挨拶、大切な人との一時、美味しい食事など、日常の些細な事象に感謝できるかどうかが本人の幸福度に起因します

また資本を一つしかもっていないと、ちょっとしたきっかけで貧困や孤独に陥るリスクが高くなります
例)「退職者」の詐欺被害、「ソロ充」の失業、「プア充」の友人との絶交
それに対して2つの資産を持つことが出来れば、人生の安定度ははるかに増します

まとめ

今回の記事では「幸福の3つの条件」と「幸福の製造装置」ついて述べました
次回は「幸福の3つの条件」の中の1つ、お金と幸福の関係について書きたいと思います
それではまた次回

Sen

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